ビジネスデューデリジェンスの役割/M&Aと事業再生

query_builder 2021/03/04
ブログ
M&Aと事業再生

 ビジネスデューデリジェンス(以下ビジネスDD)とは、コンサルタントが企業を調査・分析し、その企業の事業のありのままの現状をあぶり出して、今後のあり方を示した「事業調査報告書」を作成することをいいます。


 この調査報告書は、その企業の経営状態や業務遂行状況を、経営・組織・営業・製造・店舗など、様々な視点から分析し、見える化した上で、今後の企業の方向性や施策などをまとめたものになります。


 ですから、ビジネスDDという名称にはなっていますが、「企業を調査して、報告書にまとめる」という意味では、従来のコンサルティング手法とほとんど変わりません。


 ただ、調査対象となる企業が「M&Aの売却側」や「再生企業」であるという違いだけです。  


 ビジネスDDは、M&Aや事業再生コンサルティングでは極めて重要な役割を果たしています。

 ビジネスDDの役割は大きく2つあります。    



 1つめは、企業の問題点と原因、強みを究明することです。


 M&Aや事業再生コンサルティングでポイントになるのは、まずは問題解決です。

 中小企業、特に再生企業は、様々な問題点が積み重なって業績が悪化しています。

 そして各企業の問題点は、その原因が各々異なっており、かつ複雑にからまっています。


 1つの原因が複数の問題を引き起こしている場合もあります。

 そのため、各々の原因にメスを入れて改善していく、という地道な作業を行わなければ、M&Aで買収した後に健全な経営を行うのが難しくなりますし、再生企業を再生させることはできません。

 そして、その問題点を抽出し、原因を究明するのは、このビジネスDDしかありません。

 ビジネスDDでしっかりと問題点とその原因を究明しなければ、それ以降は問題点が放置されたまま事業を継続することになってしまいます。  


 さらに、問題解決だけでなく、強みを活かした施策を打ち出して、売上アップを図っていかなければなりません。

 経営戦略の基本は「強みを活かして戦うこと」であり、この基本戦略を実行していかなければならないのです。

 しかし、多くの中小企業は、自社の強みは何なのかを理解していません。

 特に昨今は、コロナの影響で市場環境は目まぐるしく変化しています。

 そのため、このビジネスDDで様々な強みを見出し、どの強みで今後の成長戦略を構築するのかを決めなければならないのです。    



 そしてもう1つの役割は、今後の方向性(戦略)、および具体的施策(戦術)の構築です。


 施策の構築とは、前述した通り、具体的には「問題点の改善策」と「強みを活かした施策」の構築のことです。

 したがって、コンサルタントがしっかりと問題解決と成長施策のシナリオを描くスキルがあることが重要になるのです。


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