大企業あるある⑤:上層部が現場を知らない、部下に仕事丸投げ

query_builder 2021/01/22
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事業再生

 中小企業は大企業と比べて、経営体制や組織体制が不備な場合が多くある一方、中小企業が規模を拡大して社員数が増えてくると、経営者は、日本の大企業の現在の経営体制、組織体制を目指し、模倣しようと試みます。

 しかし、経営体制や組織体制がしっかりと構築できていると言われる現在の日本の大企業には、経営や事業運営面でさまざまな問題が発生しています。

 例えば、無駄な作業の増加による生産性低下、意思決定スピードと質の低下、組織体制の保守化などです。

 つまり、小規模の組織体でのメリットが失われてしまうのです。 そこで9回にわたって、このような大企業でよく発生する、一般的に「大企業病」と言われる現象を「大企業あるある」として紹介します。


 大企業あるあるの5回目は「上層部が仕事せず現場に無知で、丸投げ体質」です。



管理職が仕事をしない、現場を知らない

 大企業の社員に多いのが、管理職に昇進したとたんに現場の仕事から離れることです。


 元々管理者というのは人に仕事をさせる役割ですが、中小零細企業に多い管理職は、管理と現場の両方の業務をこなす「プレイングマネージャー」です。

 それに対して大企業は社員が多いため、管理職は「管理」の仕事に集中するために、現場の仕事から離れることが多くなります。


 管理職といっても、実は本質的な業務はそれほど多くありません。

 現場の情報整理と上層部への報告、上層部からの情報の部門内への伝達・徹底の他、日々の社員の管理や指導、といったところです。


 ただし「管理職」という名称であっても、実際は情報を下から上へ、上から下へ伝える「メッセンジャー」に過ぎないケースが多いのです。


 そして今や、メールだけでなくスマホやzoomでも、1対1や1対多で直接情報交換できるため、メッセンジャーとしての管理職の必要性はほとんどなくなっています。


 さらに、現場の仕事の緊張感から開放された管理者は、メッセンジャーといった簡単な業務だけで済むようになり、仕事をしなくなり、本来の管理者がやるべき仕事まで部下へ丸投げするようになります。


 なお、管理者自身も、上司から丸投げされるため、現場よりも上司の仕事を優先するようになるのです。

 そして管理職になると、自ら情報を取りに行ったり調べたりすることをせず、各部門から上がってくる報告を見るだけになります。


 つまり管理者にとって、各部門から上がってくる報告の内容がすべての情報となります。


 ただし現場担当者は、都合の悪い情報を明記しなかったり、問題の原因を外部環境に押し付けたりするため、報告だけでは正確な現状把握ができません。


 こうして管理職は現場から離れて現場の情報に乏しくなり、現場の知識も失っていき、仕事も部下へ丸投げして仕事をしなくなるため、どんどん現場感覚を失っていってレベルが下がっていくのです。


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