中小零細企業と大企業の違い⑧:ブランド力が弱い/M&Aのビジネスデューデリジェンス(ビジネスDD)

query_builder 2021/01/04
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M&A

 中小零細企業と大企業では、実は経営の参考書等では書かれていない様々な違いがあります。

 そして経営の参考書やビジネス書などに書かれている内容の多くは大企業に関する内容であり、中小零細企業には当てはまらないケースも少なくありません。


 そのため、M&Aで大会社のサラリーマンが買収して中小零細企業の経営者になった場合、大企業と同じような感覚で、教科書通りや、サラリーマン時代で経験した大企業の感覚で経営をしてしまい、その結果、うまく経営できず業績を悪化させているケースが多発しています。


 中小零細企業の経営をまずは中小零細企業の実態を理解し、それを踏まえて評価しなければ、中小零細企業をうまく経営することはできません。


 そこで、中小零細企業の実態について、8回にわたって大企業と比較しながら説明していきます。


 中小零細企業と大企業の違い最後の8回目は、「ブランド力が弱い」です。



中小零細企業はブランド力が弱く、成長戦略の実現が困難

 中小零細企業は大企業と比べてブランド力が低いケースが多いのが特徴です。

 もちろん中小零細企業で高いブランド力を誇る企業も数多くありますが、割合として圧倒的に少ないと言えます。


 「ブランド力が高い」ということは、「企業や商品の価値が高く、その価値が市場に浸透している状態」です。

 つまり、中小零細企業は、企業や商品の価値が低く、価値が浸透していないことで、簡単に言うと「いい商品が少なく、知名度が低い」ということです。


 知名度が低いと、市場では企業としての信頼度が低いと認識されるので、圧倒的に新規開拓が難しくなります。


 例えば、食品加工メーカーの場合、大企業は新商品を開発すれば、全国の各スーパーの棚に一気に陳列されます。


 一方、知名度の低い中小零細企業は、新商品を開発しても、なかなかスーパーで取り扱ってくれません。

 そのため、地元のスーパーから1店舗ずつ営業をかけていく必要があります。


 このように、ブランド力が弱いということは、成長戦略の実現が難しくなることにつながるのです。



中小・小規模企業のブランド力の実態

 ブランド力が弱い要因は様々です。具体的には、まずはそもそも強みが乏しいだけでなく、自社の強みを理解していない企業も多く存在します。

 また、商品力が弱く、品揃えも少ないので、市場でブランド力を向上させる機会も少なくなります。

 商品開発力も弱く、大企業では当たり前に定期的に新商品が開発されますが、中小零細企業は人材や組織体制も十分ではないので、商品開発を行う部門も人材も少ない傾向があります。


 そして商品のデザイン力も弱く、特に日本の企業は欧米に比べてデザイン力が劣る場合が多いのです。 さらに、市場を浸透させていくための販促ツールが乏しく、情報発信力も強くありません。

 価値を浸透させる活動を行う営業マンも少なく、販路も限定です。


 このように、ブランド力を向上させることは容易ではありません。

 ブランド力を向上させるには、これらさまざまなハードルをクリアしていく必要があるのです。

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