中小零細企業と大企業の違い⑥:設備投資で問題解決できない/M&Aのビジネスデューデリジェンス(ビジネスDD)

query_builder 2020/12/24
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M&A

 中小零細企業と大企業では、実は経営の参考書等では書かれていない様々な違いがあります。

 そして経営の参考書やビジネス書などに書かれている内容の多くは大企業に関する内容であり、中小零細企業には当てはまらないケースも少なくありません。


 そのため、M&Aで大会社のサラリーマンが買収して中小零細企業の経営者になった場合、大企業と同じような感覚で、教科書通りや、サラリーマン時代で経験した大企業の感覚で経営をしてしまい、その結果、うまく経営できず業績を悪化させているケースが多発しています。


 中小零細企業の経営をまずは中小零細企業の実態を理解し、それを踏まえて評価しなければ、中小零細企業をうまく経営することはできません。

 そこで、中小零細企業の実態について、8回にわたって大企業と比較しながら説明していきます。


 中小零細企業と大企業の違い6回目は、「設備投資で問題解決できない」です。


大企業は、設備投資により一気に再生が実現する

 事業再生コンサルティングの再生手法では、基本的に大企業と中小零細企業の再生手法は大きく異なります。

 大企業の再生手法は、スポンサーなどが資金を提供し、設備投資で再生を実現できるケースが多くあります。


 例えば、製造業では、設備を最新のものに一新させて生産性を一気に向上させ、利益を出せる企業に生まれ変わらせることが可能です。

 資本集約型のビジネスモデルは、機械化による大量生産が前提であり、高品質な製品であることは当然として、いかに生産性を上げるかが収益性のポイントになります。


 また、比較的規模の大きい旅館では、施設を付加価値の高い独自の世界観の建物に再建することで、閑古鳥から大繁盛へ一気に生まれ変わることが可能です。


 このように、資金力があれば、企業を短期間で効率的に生まれ変わらせることが可能になります。



中小零細企業の再生は、戦術を練り上げて地道に取り組む

 一方で中小零細企業の再生企業の場合は、設備投資する資金を受けられることは少ないため、大企業の設備投資のように一気に再生させることは困難であり、現行の経営資源の中で再生させなければなりません。


 具体的には、細かい問題点を1つ1つ解決して、徹底的に経営の見直しや、業務の効率化および品質向上を目指します。

 また、自社の強みを1つ1つ抽出して真の強みを見出し、その強みを活用して自社の強みを市場に浸透させ、ブランド力向上・売上向上と合わせて高単価で販売できるしくみを構築し、収益力を回復させるのです。


 そのため、中小零細企業の場合、様々なアイデアで具体的な戦術を練り上げ、コストをかけず、新たな人材を増やすことなく、現状の経営資源の中で丁寧に施策を実施していくという地道な作業が必要になります。

 したがって、丁寧な事業性評価が必要になるのです。

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