M&Aのビジネスデューデリジェンス(ビジネスDD)/シナジー効果の鍵は、双方の「問題」を解決し、「強み」を活用できるよう統合すること

query_builder 2020/11/13
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M&A

 前回ご説明したとおり、ビジネスDDでは、売り手企業の問題点だけでなく、強みを抽出する必要があります。そしてその強みを把握することが、売り手企業の買収後の成長戦略、およびシナジー効果発揮の重要な要素になります。


 シナジー効果を上げる方法は、売手企業と買い手企業の、それぞれの問題点と強みを把握した上で融合することです。具体的には、売り手企業の問題点を買い手企業が補って改善し、売り手企業の強みを買い手企業にも活用する、そしてその逆も行って統合するのです。こうして互いの問題点を改善し、お互いの強みをそれぞれが活用することで、シナジー効果が得られるのです。そのため、単にマニュアル通りにPMIを行ってもシナジー効果は期待できません。

 しかし、売り手企業の社長や社員は、自社の問題点、強みをはっきりと理解していません。そのため、買収しても売り手企業の事業の潜在的な問題は解決せず、潜在的な強みを活かすこともできないのです。事業の中身を詳細に調査することはビジネスDDしかありません。日常ではなかなか振り返ることがないのです。そのため、企業を買収しても、買収前から存在する問題点を、買収後にも解決できないのです。そしてその会社の強みも理解できず、その強みを活かすことができません。したがって、決められた方法で時間をかけてPMIを行っても、シナジー効果を発揮することが難しいのです。


 現在の日本は、多くの中小企業の経営者が高齢化し、後継者不足で廃業に陥っています。この現状の中で、日本の中小企業事業を継続し、日本全体を安定的に維持、発展させるためには、スモールM&Aの活性化が不可欠です。しかし形だけで会社を統合してもうまくいきません。

 ビジネスDDで経営や事業の中身をしっかりと把握し、その上で、PMIで確実に経営統合する、更にシナジー効果を発揮して企業価値を高めていく。このプロセスこそが、スモールM&Aに不可欠なのです。

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