中小企業のM&A(スモールM&A)/事業承継の種類とM&Aのメリット

query_builder 2020/07/17
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M&A

事業承継の方法は3種類

 事業承継の方法は大きく3種類あります。

 1つ目は、息子や娘に承継させる「親族内承継」です。この形が以前から引き継がれている方法であり、最も自然な承継方法と言えるでしょう。なぜなら、中小企業の多くは社長自身が株主であり、かつ負債の連帯保証人になっています。そして後継者は同様に株主かつ連帯保証人になることが求められます。そしてそれを受け入れる子供も多かったのです。しかし近年、経営状況が悪化している中小企業が増えており、子供が後継者になることを望まないケースが増えてしまい、この親族内承継が難しくなってきています。

 2つ目は、役員や従業員などが継承する「親族外継承(MBOといいます)」です。親族が継がない場合、事業内容の理解が深く、社長の信頼も高い従業員が継承するのが望ましい姿かもしれません。そして大企業は、会社役員が後継者になることは当たり前のように行われています。しかし中小企業の場合、社長は借入の際に個人が連帯保証人になっているため、後継者も個人保証をしなければなりません。また、株式を取得するための資金も必要になってきます。この2つのハードルが高いため、この親族外継承はなかなか進まないのが現状です。いくら経営幹部でも、個人で数千万円から数億円の借金を自ら背負うリスクはなかなか取れません。

 そして3つ目が、外部の人間が会社を買い取って経営者になる、というM&Aです。親族内承継や親族外承継が難しい中、事業継続には実質M&Aしか選択肢がないのが実情なのです。


M&Aのメリット

 消去法で「M&Aしか選択肢がない」というのが実態ですが、実際にはM&Aで会社を売却するメリットはたくさんあります。以下に、会社売却のメリットの一部を明記します。

【会社売却のメリット】

①    株式を公開しなくても社長がキャピタルゲインを得られる

②    会社を精算するよりも、はるかに多くの手取りが得られる

③    後継者を買い手から派遣してもらうことで、事業継続できる

④    従業員の雇用を確保できる

⑤    やる気のある、能力のある経営者を外部から迎えることができる


 ある専門家によると、現在M&Aは「売り手市場」で、「売る側:買う側=3:7」の割合だそうです。そして売り手は、中小企業の高齢化により今後も増加すると思われ、また買い手は、個人が参入してきているため、こちらも今後増加すると思われます。

 「社長の高齢化」「後継者候補がいない」という会社は非常に多く、その会社は近い将来必ず事業承継の問題が発生します。会社を継続し、従業員の雇用を維持するためにも、早めに手を打つことが大切です。

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